水産学習館ガイド【7】小型魚水槽コーナー 60cm水槽③

私たちは「60cm水槽右上」と呼んでいます。

シュレーゲルアオガエル

展示されているのは「シュレーゲルアオガエル」。
一見するとアマガエル(ニホンアマガエル)にそっくりで、両者を合わせて「アマガエル」と呼んでいる方もきっと多いはずです。ただし、ニホンアマガエルはアマガエル科、シュレーゲルアオガエルはアオガエル科と、分類上は思ったよりも異なっています。
ではアマガエル科とアオガエル科ではなにが違うのかというと、これがはっきりしません。アオガエル科はアマガエル科のカエルよりも身体が大きくなること(特にメスはかなり大きくなります)、泡の巣を作ってそこに産卵すること、などの違いがあるのですが、「野外でここを見れば分かる」という形態上の大きな違いを探し出すことはできませんでした。ただし、野外で出会っても二ホンアマガエルとはすぐに見分けられます。二ホンアマガエルは目を通る黒い筋状の模様があるのですが、シュレーゲルアオガエルにはこの模様がないからです。
両者とも木の上など高いところを好み「ツリーフロッグ」などとと呼ばれますが、シュレーゲルアオガエルのほうが圧倒的に出会う確率が低いです。例を挙げると、2026年5月にとある田んぼのまわりでカエルの採集をおこなったのですが、ニホンアマガエルは何個体いるか分からないくらい見かけましたが、シュレーゲルアオガエルはたった1個体しか出会えませんでした。また、ニホンアマガエルに較べて餌付きが悪く、スタッフをヤキモキさせる種類でもあります。
群馬県のレッドデータブックでは「準絶滅危惧」とされています。

ニホンアマガエル(下)に交尾を迫るシュレーゲルアオガエル(上)、眼を通る模様(ニホンアマガエル)に注意